西野つかさを応援するスレ Part96

1 名前：名無しさんの次レスにご期待下さい 投稿日：04/06/07 01:22 ID:HeD8GAXy

いちご100%の西野つかさを応援するスレです。
つかさファンが集う場所です。
東城・北大路ファンは控えめに。
東城・北大路叩きも控えめに。
他派を刺激する内容はスレ内完結で。
このスレでのいちご100%のヒロインは、どんなことがあろうと西野つかさです。
煽り・荒らし・その他、ﾏﾀｰﾘﾏﾀｰﾘを壊す輩は「完全放置」で。
雑談はOK。なりきりは禁止。

このスレを閲覧する際には負荷軽減のため2ch専用ブラウザを使用してください。

前スレ
西野つかさを応援するスレ Part95
http://comic4.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1085883265/

yuukiss神の曲
http://tsukasatan.s33.xrea.com/

その他関連サイトは>>2

916 名前：名無しさんの次レスにご期待下さい 投稿日：04/06/14 15:26 ID:QUbfRbKa

つかさが留学したらどういうお話になるかなー、と妄想しました。
本編の展開が早そうなので、今だけしか楽しめないと思い、早めに投稿します。

----
パリで暮らすつかさのもとに、少し大きめの封書が届いた。
差出人は書かれていない。開封してみると、手書きラベルのDVDが入っていた。タイトルは、

　　　　『ビデオレター 〜200x年10月〜』

「へ、変なものじゃないだろうな…」
最近は滅多に使わないデッキにセットして、少し用心しながらリモコンの再生ボタンを押した。
画面に映ったのは、ショートカットの少女。
「──唯ちゃん？」
名前を思い出すのに少しかかった。
確か、桜学の後輩で淳平君の幼馴染だった子だ。少しだけ胸がトクンと鳴った。
桜学の制服を着てマイクを構えた姿は、さながら学生レポーターといった趣だった。

917 名前：名無しさんの次レスにご期待下さい 投稿日：04/06/14 15:27 ID:QUbfRbKa

- VideoLetter 2 -

『つかさ先輩がパリに発ってはや半年。そろそろ故郷の様子が懐かしくなってくる頃ではないかと思います。これからご友人の皆さんからの励ましのメッセージをお贈りしたいと思います。』
最初に登場したのはトモコだった。
『えーと、つかさ元気にしてる？ 急にパリに行くって言い出したときは驚いたけど、本当に行っちゃうなんてスゴイよね。フランス語はもうペラペラかな？　こっちは普通の女子大生。あんまり変わってないです。帰ってきたらまた遊ぼう。勉強がんばってね』
つかさの顔がほころんだ。
「あいつ、変わってないって言って、無茶苦茶ケバくなってるじゃん」
その後、唯は街角、キャンパス、自宅前など、町中を飛び回ったのではないかと思うほど様々な場所でつかさの友人・知人達をつかまえ、異国の空にいる旧友への言葉を求めるのであった。

918 名前：名無しさんの次レスにご期待下さい 投稿日：04/06/14 15:29 ID:QUbfRbKa

- VideoLetter 3 -

いろんな懐かしい顔ぶれが出てくるたびに、つかさは驚いたり笑ったりしていたが、心待ちにしている人物がなかなか出てこないことが気にかかっていた。
そうこうするうちに、画面が切り替わった。唯が少し引き締まった表情で、マイクを持って立っている。
「え、もう終わりなの？」
少し焦って起き直ったとき、画面の中の唯が口を開いた。
『私はいま、西野邸の前に来ています。ご両親はどのような気持ちでつかさ先輩を待っているのでしょうか。では早速突撃インタビューしてみたいと思いますっ。』
カメラがひくと、レポーター嬢はつかさの実家前に立っているのだった。
身を翻してドアに向かう唯。その背中を追ってカメラも宅内へと入っていく。
「あ、変わってないな…」
つかさは懐かしさに、少しだけ目を細めた。
居間に入っていくと、そこには少し固い表情の両親が、背筋を伸ばして座っていた。
父親、母親の順にマイクを向けられ、安否を尋ねる言葉をぽつぽつと話す。
「やだ、二人とも緊張しちゃって」
途中、つっかえたり噛んだりするところもあったが、心のこもった言葉が胸に染みて、つかさは知らず涙をこぼしていた。

919 名前：名無しさんの次レスにご期待下さい 投稿日：04/06/14 15:30 ID:QUbfRbKa

- VideoLetter 4 -

『──以上、自宅から南戸唯がお送りしました。』
唯がお辞儀をすると、唐突に画面がホワイトアウトした。
「え、うそ」
呆然と白い画面を眺めていると、ちょっとしたノイズの後に、少し見覚えのある室内の風景が映った。
私服の唯がマイクを持っている。
『つかさ先輩、いかがでしたか？　たった一人で留学ってものすごく大変だと思いますけど、これ見て元気出して、がんばってくださいね。最後に、これを企画した淳平に代わります。唯もいろいろ手伝ったけど、ほとんど全部淳平が作ったんだよ。それじゃあ淳平、はい。』
フレームインしてきた青年が、照れくさそうにボソボソ喋っている。どんな表情で話しているのか、もっとよく見たいのに。あふれてくる涙がもどかしかった。

Fin.

read.cgi Lite + 過去ログ仕様 (03/06/30)