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西野つかさを応援するスレ Part88

74 名前:◆3Kn3xqDy2w 投稿日:04/04/09 23:28 ID:4AVrhYnA
「ふ〜。疲れた。もうどうせ間に合わないからいいや。王様は優しいから大丈夫」
そういって真中は走るのを止めて、ゆっくりと歩き出した。
真中の村は王国でも辺境の地にあるため、お城まではかなりの時間がかかる。
いくつもの橋を超えて、その先にやっと城下町が見えてくる。
いつもながら、たくさんの人でにぎわう城下町に真中は圧倒される。
「やっぱすげえなー。俺の村と大違いだ」
貿易の中心となるこの城下町は、たくさんの行商や旅人でにぎわう。
子供達が、元気よく駆けてゆき、人々の笑顔が溢れるこの街は、この国の平和を象徴
している。真中はそんな光景をみながら、ゆっくりとお城への道を歩いていた。
「真中! お前も謁見か?」
後ろから呼ばれた声に真中は振り返る。
「外村! それに天地も。なんだお前らも来てたのか」
「ふん。僕達はもう終わったぞ。大体謁見に遅れるなんて王様に失礼じゃないか」
長髪の髪で顔を隠す外村。村人の服と顔が、アンバランスなほど美男子の天地。
この二人も真中と同じ村にすむ同年代の少年である。
真中と東城、そして外村と天地。この四人は子供の頃からの仲のいい友人だった。
「まあ、どうせ真中のことだから寝坊でもしたんだろ」
「ばっ馬鹿! 違うよ。ちょっと東城と……」
「何い!? 綾さんと?」
東城という言葉に天地は反応する。昔から天地は東城にアタックしているが、中々相手に
されていないのだ。
「あ〜何でもないって!! じゃあ、俺王様に会いに行くから!」
そういって真中は走り出そうとした。


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