西野つかさを応援するスレ Part85
- 1 名前:名無しさんの次レスにご期待下さい 投稿日:04/03/15 22:42 ID:Jh8Jq8Tr
- いちご100%の西野つかさを応援するスレです。
つかさファンが集う場所です。
東城・北大路ファンは控えめに。
東城・北大路叩きも控えめに。
他派を刺激する内容はスレ内完結で。
このスレでのいちご100%のヒロインは、どんなことがあろうと西野つかさです。
煽り・荒らし・その他、マターリマターリを壊す輩は「完全放置」で。
雑談はOK。なりきりは禁止。
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西野つかさを応援するスレ Part84
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yuukiss神の曲
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- 14 名前: 桜 投稿日:04/03/15 22:59 ID:d1QjNdtC
- 君に会えてよかった・・・・。今心からそう思える。
だから・・・・・ずっと待ってる。君とまた会える日を・・・・・・。
「 Graduation 」
桜が舞い散る春の、冷たく強い風が吹いていた。
一つの季節は終わりを告げ、一つの季節が始まる。人々は別れを惜しみ、出会いを求める。
今日、俺は泉坂高校を卒業する。そして、君からも・・・・。
少しの寂しさを感じながら家を出た。学校への道もこれが最後だと思うと実感がない。
西野は明日パリへと旅立つ。俺は結局引き止められなかった・・・・・・。
引きとめようと思った事もあった。でも、夢に夢中な西野をみて応援しようと決めたんだ。
パリ行きを告げられたあの日。
西野が見ていた夢の先が、今の自分にならちょっとだけ、見える気がするんだ。
学校へ着くと、外村たちが寄ってくる。外村は頭がいいから一流大学に合格した。
こいつっていつ勉強してんだろう・・・・。
でも外村はきっと親友だ。これからも・・・・。
教室へ入るとさつきが抱きついてくる。いつもよりもすごい力で。
もう朝の習慣になってるなあ。でも、それもこれで最後。さつきは就職を決めた。
これからは、中々あえなくなるんだろうな。お互いにそう思ったのか、少し顔が滲んだ。
さつきは俺にたくさんのものをくれた。ありがとう・・・・さつき。
- 15 名前: 桜 投稿日:04/03/15 23:00 ID:d1QjNdtC
- さつきを振り切って廊下へとでる。卒業の前にもう一度校舎を見ておきたいと思ったから。
途中で大草にあった。中学のときは親友だった。
でも、高校に入っていつしか遠い存在になっていった。
でも・・・・俺はこいつを親友だと思ってる。
大草のおかげで自分の気持ちに気づくことが出来たから。ありがとう・・・・大草。
最後に俺はある場所へと向かう。きっとそこにはある人がいるような気がしたから・・・・。
ドアをあけると強い風が吹いていた。髪をなびかせその人は立っていた。
後ろから俺はその人の名を呼ぶ。驚いたように、東城は振り返った。
東城とは、本当に色々あったなあ。思えばすべては東城から始まったんだよなあ。
あの屋上での出会いから、おれの運命は走り出したんだ。
そういえば東城のいちごパンツ撮るのが目的だったんだっけ・・・・・。
はは・・・自分でも馬鹿らしくなるよ。
東城には、いくら謝っても謝りきれないかもしれない。
俺と同じ大学にいくといってくれた。一緒に勉強もした。
でも・・・・・東城には、東城の道を進んでほしいと思った。
俺の夢に付き合うよりも、小説の夢に進んだほうが、東城のためになるんだ。きっと。
それになによりも・・・・・俺は東城の気持ちにこたえる事ができなかったから・・・・。
東城は笑ってくれた。そのおかげで俺は救われたんだ。
きっともう、東城とは会うことがないかもしれない。俺たちは別々の道を行く。
でも、東城のことは絶対に忘れない。ありがとう・・・・東城。
- 16 名前: 桜 投稿日:04/03/15 23:00 ID:d1QjNdtC
- 卒業式を知らせるアナウンスが鳴り、俺たちは体育館へと向かう。
黒川先生に連れられて、会場の中へと入る。最後の校歌を歌い、卒業証書が渡される。
中学のときは転んじゃって、すごい恥ずかしかったなあ。
あのときから俺は、何か変わったんだろうか。変われたんだろうか。
目を閉じて、この三年間を少しづつ振り返る。
さつきと出会い恋を自覚した。東城と一緒に夢へと向かった。
西野と別れ、気づいた本当の気持ち。そのすべてが限りなく大切な思い出。
本当は後悔してた。西野と違う高校になってしまったことを。
あのときの俺が、今の気持ちを持っていれば、誰も悲しませることもなかったのに・・・・・・。
でも、悔やんだ時間は戻らない。今という時間は常に流れていく。
あの春に君を守れた喜びや、あの夏の恋しが池での願い。
あの秋に君を傷つけた後悔と、あの冬に君と別れた過ちも
そのすべてが明日へとつながっていく。後ろを振り返るのは今日で終わり。
思い出は胸にしまって、新しい道を歩いていくから。
いつのまにか、蛍の光が流れ出し卒業式は終わりを告げる。
教室で最後のホームルームが始まり、みんな別れを惜しむ。端本と外村の妹が駆けつけて
くれた。なんだかんだいって、俺って好かれてたのかな?まさかね。
みんなが涙を流す中、俺は一人で教室を出て、校舎を出る。
途中で振り返り、校舎を見上げた。強く吹く風が、桜の花びらを舞い上げる。
誰にも聞こえない「サヨナラ」を呟き、俺は約束の場所へと向かった。
流れた一滴の涙が、やけに温かかった。
- 17 名前: 桜 投稿日:04/03/15 23:01 ID:d1QjNdtC
- 「淳平くん、遅い!」
約束の場所に着くと、西野はもう来ていた。お互いに今日は卒業式。
おわったらここで会おうと約束をしていた。
「ご、ごめん。これでも急いだんだけど・・・・」
「卒業式どうだった?淳平くん泣いちゃった?」
意地悪そうに西野は俺に問い掛ける。
「な、泣くわけないって!西野こそ泣いたんじゃないの?」
図星を付かれてちょっとあせってしまった。泣くなんて、かっこ悪いもんな。
「あたしはいいの!女の子だから」
そういって西野は歩き出す。あの場所へ・・・・・・。
誰もいないグラウンドの上に俺たちは入り込む。三年前、ここで今日と同じ体験をした。
そう、ここは俺たちの中学。二年の西野の誕生日以来だなあ。ここ来るのは。
あの時の保健室の出来事を思い出し、少しだけ恥ずかしくなった。
俺たちは鉄棒の前へとたどり着く。ここから・・・・・・・俺たちは始まったんだ。
- 18 名前: 桜 投稿日:04/03/15 23:02 ID:d1QjNdtC
- 俺は目を閉じて思い出した。
(好きだああっ西野つかさちゃん!!おっ俺とつきあってくださ・・・っっ)
(あーはっはっはっはっはっは!!い、いいよ君となら、あははははは)
横を向くと西野も目を閉じている。きっと同じ事を考えてるんだろうな。
自然と笑みがこぼれる。よくあんな恥ずかしいことできたよなあ。
「懐かしいね・・・・・。あれからもう三年になるんだね・・・・・」
そっと西野が呟く。この三年、おれたちは色々あった。
「そっか・・・・・・。もう三年になるのか・・・・・・」
「あたし、淳平くんにあえて本当に良かった。淳平くんにあえなかったら、自分の進みた
い道見つけられなかった。ありがとう・・・・・淳平くん」
以前も聞いたこの言葉。あの時の俺は西野の夢を応援できていなかった。
でも、今は心から言える。あの時とは違うから。
「俺も、西野に会えてよかった。西野のおかげで自分の夢を諦めないでいられたんだ。
ありがとう・・・・・西野」
俺は西野に、夢の大切さを教わった。夢最優先なんて、口だけだったよ・・・・・・。
西野は自分が夢を追うことで、それを俺に気づかせてくれたんだ。
気づけばいつも、西野は俺を支えてくれたんだ。こんな情けない俺を。
自分とつりあわないんじゃないかって、悩んだこともあった。
だけど、そんなこと関係ないんだ。そう思ったんなら、俺が西野につりあうように努力す
ればいいだけ。これから、西野がいない生活で、きっと西野に追いついてみせるから。
俺はそっと誓った。そんな俺を西野が覗き込み、話し掛ける。
- 19 名前: 桜 投稿日:04/03/15 23:03 ID:d1QjNdtC
- 「淳平くん・・・・・・もう一回やってくれない?あれ」
「あれって・・・・・・もしかして・・・・あれ?」
「そう・・・・・。お願い!!」
西野は両手をあわせて頼み込む。さすがにあの時とは違う状況に戸惑ったが、もういちど
西野に伝えたいと思ったので、俺は了承した。西野に恋をした瞬間を忘れたくないから。
「・・・・・・わかった。ちょっとまってて」
覚悟を決めて歩き出し、10メートルほど離れたところで振り返る。
西野を見つめ、思いを募らせる。
「よし!いくぞ!」
手に持った卒業証書を空へと舞い上げ、鉄棒の下に立つ西野をめがけて走り出す。
「にっ、にっ、にっ西野つかさぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
飛び上がって鉄棒をつかむ。数回懸垂を繰り返した後、大きな声で叫んだ。
「せっ世界で一番、西野が好きだあああああ!!!!!」
鉄棒にぶら下がった状態で西野を見下ろす。西野は、微笑みながらも涙を流していた。
「ど、どうしたんだよ。泣くなんて西野らしくないよ」
滅多に見せない西野の涙に、俺は少し心配した。西野が儚く思えたのは涙のせいだろうか。
「ご、ごめん。だって、淳平くん言ってたじゃん。ここは、感動で涙を流すシーンだって」
「ああ・・・・・そういえばいってたかも」
「だけどね・・・・・この涙は嘘じゃないよ!本当に・・・本当に嬉しかった」
そういって西野は俺を抱きしめた。小さくて柔らかい西野の手が、俺の背中へと回る。
「・・・・あたしも世界で一番淳平くんが好き・・・・・これからもずっと・・・・」
抱きしめた西野の体は、今までで一番小さく感じて、離したら消えてしまいそうだった。
- 20 名前:海(かい) 投稿日:04/03/15 23:03 ID:wzx7w5Kl
- 素材があったんでぬってみましたv
わざと線の枠をのこしてみたけど・・どうだろうww
髪の色をかえてみました☆
http://harinezumi-tn.hp.infoseek.co.jp/src/up0467.jpg
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