西野つかさを応援するスレ Part76
- 1 名前:topguncross ◆cross//Pr. 投稿日:04/01/16 01:33 ID:Vj8ZJVcr
- いちご100%の西野つかさを応援するスレです。
つかさファンが集う場所です。
東城・北大路ファンは控えめに。
東城・北大路叩きも控えめに。
他派を刺激する内容はスレ内完結で。
このスレでのいちご100%のヒロインは、どんなことがあろうと西野つかさです。
煽り・荒らし・その他、マターリマターリを壊す輩は「完全放置」で。
雑談はOK。なりきりは禁止。
このスレを閲覧する際には負荷軽減のため2ch専用ブラウザを使用してください。
前スレ
西野つかさを応援するスレ Part75
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1073182820
yuukiss神の曲
http://tsukasatan.s33.xrea.com/
その他関連サイトは>>2
- 691 名前:樹 ◆h9xSPCJqKw 投稿日:04/01/20 15:35 ID:sIZcPwLx
- 『交換日記』
「はい、これ」
あたしは淳平くんに一冊のノートを差し出した。
「何これ?」と不思議そうな顔をする。
「知らないの? これはノートっていう文房具で……」
「いや、それは見たら分かるんだけど」
「交換日記しようよ。それとも嫌かな?」
「えっ? で、でも俺、そういうの苦手だし、何を書けばいいのか……」
「そんなに深く考えることはないよ。ただその日に起きた何気ない出来事とか、淳平くんが心の中で思ったこととか……ほら、あたしたち学校も違うしさ、淳平くんがどんな生活してて、どんなことを考えてるのかな、とか知りたいなって思ったんだ」
「ああ、それなら全然いいけど。っていうか、もう既に何か書いてあんの?」
「あっ! まだ中を見ちゃダメ!」
淳平くんがノートの中を覗こうとしたので、あたしは慌てて止めた。
「え? え? 何で?」
「そういうものなの! とにかく家に帰ってから見て!」
「分かった……」
「あとね、心理テストみたいなものが一つあってね。一ページ目に四角い欄があるから、そこに何でもいいから書きこんで欲しいの。それでノートはまた明日持ってきてね。じゃあ、あたしこっちだから」
「あ……うん、また明日!」
- 692 名前:樹 ◆h9xSPCJqKw 投稿日:04/01/20 15:37 ID:sIZcPwLx
- 家に帰り着いてベッドに寝転がっていると、携帯にトモコから着信が入った。
「もしもし、つかさ? アレ、ちゃんと渡した?」
「うん、さっき渡してきたよ」
「よーし、偉い偉い。あとは彼の反応を見るだけね」
「何か心配だなぁ……」
「大丈夫だって! 絶対にうまくいくから」
そう言ってトモコは電話を切った。
最近、あたしたちの周りで流行っていることがあった。
未使用のノートの一ページ目に名前を書けるくらいの欄を二つ作り、一つに好きな異性の名前を書き、相手にノートを渡す。
もう一つの欄に自分の名前が書き込まれて返ってきた場合、二人は両想いだということを表し、そのノートを使いきるまで交換日記を続ければ二人は永遠に結ばれる、ということだった。
「西野、これ」と淳平くんが鞄からノートを取り出しながら言う。
「あ、忘れずに持ってきてくれたんだね」
「うん、何を書いたらいいのか、あまり思いつかなかったんだけど……」
「じゃあ、家に帰ったら読むね」
- 693 名前:樹 ◆h9xSPCJqKw 投稿日:04/01/20 15:38 ID:sIZcPwLx
- 「で、どうだったの?」
次の日の朝、教室に入るなりトモコが聞いてきた。
「まだ見てない」
「はぁ? なんで?」
「なんとなく……」
「見るのが怖いんだろ? 何よ、昨日まではそんなの迷信だ、なんて言ってたくせに」
「ね?お願い、トモコが先に見てよ」
「……貸して」トモコはあたしの手からノートを奪い取る。
トモコが一ページ目を開く。
「あちゃー。こりゃダメだわ」
「やっぱり……そうなんだ」あたしは溜め息混じりに言った。
「あらら、大変なことになってるわね」
「うわー、やっちゃったね」
近くにいた友人たちがノートを覗き込みながら言う。
「まぁ、仕方ないわね」トモコがあたしを哀れむような目で言う。
あたしは、どうせ迷信だ、と自分に言い聞かせた。
- 694 名前:樹 ◆h9xSPCJqKw 投稿日:04/01/20 15:41 ID:sIZcPwLx
- 「ちょっと見せてよ」友人の一人がトモコからノートを取る。
「えーっと、なになに? えへへ。今日は記念すべき一日目だね☆ ノート記念日なんてのはどうかな? なんてね。とりあえず自己紹介から始めるね♪ あたしの名前は西……」
「ちょっと待ったー!」あたしは慌ててノートを奪い返す。
「えー! 少しくらい読ませてくれてもいいじゃない」
「何でだよ!」
「永遠に結ばれる二人ってどんな感じなのか知りたいじゃん」
「え?」
あたしはノートの一ページ目を見た。
西野つかさ
昨日は空欄だった場所に、確かにそう書いてあった。
「え? じゃあ何で……」あたしは皆の顔を見回す。
「記念日……」
「記念日だって」
「一昨日はノート記念日」
皆が口々に言う。
あたしはあまりの恥ずかしさに顔から火を吹きそうになった。
- 695 名前:樹 ◆h9xSPCJqKw 投稿日:04/01/20 15:47 ID:sIZcPwLx
- とまぁ、センター試験が終わったんで、偽りの解放感に満ち溢れながら一つ小ネタだけど書いてみた。
本当はこたつネタを書きたかったんだけど、いつか本編で実現するかもしれないので、今回はやめときました。
304KB
過去ログ一覧に戻る レス全部 前100 次100
read.cgi Lite + 過去ログ仕様 (03/06/30)